余啓平展
−しじまを彩る幽遠の朱−

2005年10月19日(水)〜10月31日(月)
開館時間12:00〜19:00 (最終日のみ16:00終了)

風景画や人物の背景などの落ち着いた朱色。西洋絵画の遠近法や、古典からの山や樹の描写 。どことなく懐かしさを感じさせる家屋や家具などの調度品。伝統的な中国画に西洋画の構図などを取り入れたこうした作風は、作家のユニークな経歴による新しい感覚から生み出されている。

南京に生まれた余啓平は南京芸術学院で中国画を学んだあと、芸術家として招かれ日本に滞在した。その間、各分野の芸術家と交流を持ち、また、自らもヨーロッパに赴くなど多様に活動の幅を広げていった。こうした経験により、現代中国美術から日本美術、そして西洋美術までにわたる広く深い見識を養うことになった。

現在、余啓平は1年の半分を中国の上海で、あとの半分を日本の京都で過ごしている。今回の展覧会では、余啓平の作品の中でも特に印象深い「朱」をテーマにした作品を展示しています。郷愁を誘う人物や風景のなかの、あたたかみのあるその朱色は、余啓平の色使いとして、中国、日本を通 じて特に人気のあるものです。画中に漂うしじまを彩るかのような、その幽遠の朱色をぜひご覧ください。

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